階層構造と整理 – サブページとアイコン・カバー

📚 このコンテンツで学べること
1. Notionの「ページはフォルダ」という考え方を押さえる
2. サブページと階層設計で、見やすいNotionワークスペースをつくる
3. アイコンとカバーを使って、見つけやすさと見た目を上げる

所要時間: 25分 難易度: 初級 種別: テキスト + ハンズオン


目次

はじめに

「Notion勉強ノート」ページに色んなブロックを詰め込んでいくと、どんどん長くなってきます。Notionで「いいドキュメントだが長すぎて、どこに何が書いてあるかわからない」という状態はよく起きます。

これを防ぐ鍵が、Notionの「ページはフォルダ」という考え方と、サブページを使った階層設計です。

Notionのページは、Wordの「ドキュメント」と違って、フォルダとして他のページを含められるツールです。「チーム」ページの中に「メンバー一覧」「プロジェクト」「議事録」というサブページを作り、サブページの中にさらにサブサブページ——というように、階層を作りながら情報を整理できます。


1️⃣ 「ページはフォルダ」という考え方

他ツールとの違い

[Word/Google Doc]
  ドキュメント = 一枚の紙
  長くなったら、見出しで区切るしかない
  別のドキュメントにわけたら、リンクでつなぐしかない

[ファイルシステム(Drive、Dropbox)]
  フォルダ = ファイルを入れる入れ物
  ドキュメント = 別個のファイル
  フォルダ自体にコンテンツを書けない

[Notion]
  ページ = ドキュメント + フォルダの両方
  ドキュメントとしてコンテンツを書ける
  同時に、その中にサブページを作って階層を作れる

この考え方の便利さ

[チームページの例]
  【マーケティングチーム】  ← ここにチームの説明やルールを書く
    ├【メンバー一覧】         ← サブページ(データベース)
    ├【プロジェクト】         ← サブページ
    │ └ 【A社提案】
    │   ├議事録
    │   ├提案資料
    │   └考えメモ
    └【議事録一覧】           ← サブページ(データベース)

このように階層を作ると、「何がどこにあるか」が一目でわかり、チームメンバーも辿りやすくなります。


2️⃣ サブページの作り方

方法1: ページ中で /ページ

[手順]
  1. 親ページの中で /ページ とタイプ
  2. 「ページ」ブロックを選択
  3. サブページ名を入力
  4. Enterでサブページが作られる

[使いどころ]
  親ページのコンテンツ上にサブページへのリンクを見せたいとき
  例: チームトップに「チームルール」「週次議事録」のリンクを並べる

方法2: 既存テキストをサブページに変換

[手順]
  1. サブページにしたい見出しブロックを選択
  2. 「⋮⋮」メニュー → 「タイプを変換」 → 「ページ」
  3. その見出し以下のコンテンツが、新規サブページに移される

もっともよく使うテクニックです。ドキュメントを書き進めて「このセクション、長くなった」と思ったときに、そのままサブページに切り出せます。

方法3: サイドバーで「+」ボタン

[手順]
  1. サイドバーで親ページにホバー
  2. 右に出る「+」ボタンをクリック
  3. サブページ名を入力

[使いどころ]
  親ページのコンテンツを触らずに、サブページだけ追加したいとき

階層設計の選択: 「目次型」 vs 「コンテンツ型」

[目次型(代わりトップ型)]
  【チームトップ】
    ├【チームルール】
    ├【メンバー一覧】
    ├【プロジェクト】
    └【議事録】
  トップページは、サブページへの「入り口」としてだけ使う
  チームを見る人が「どこに何があるか」を一望でわかる

[コンテンツ型(関連スタイル型)]
  【チームトップ】
    チームについて...チームの説明、ミッションなど
    連絡事項...
  トップページにもコンテンツを書き、中に関連サブページも作る
  Notionをより長めにコンテンツを見せたいときに適している

チームで使うトップページは目次型が見やすく、個人ノートはコンテンツ型が柔軟です。


3️⃣ 階層設計の3原則

原則1: 3階層以内に収める

[よい例]
  【チーム】 → 【プロジェクト】 → 【A社提案】
   1階層       2階層            3階層

[アンチパターン]
  【チーム】 → 【プロジェクト】 → 【A社】 → 【2026】 → 【Q1】 → 【1月】 → ...
  階層が深すぎて、クリックしてもクリックしても辿り着かない

4階層以上になると、「探しやすさ」が急激に下がります。3階層以内を目安にしましょう。

原則2: 1ページにサブページは5個まで

[よい例]
  【チームトップ】
    ├【チームルール】
    ├【メンバー一覧】
    ├【プロジェクト】
    ├【議事録】
    └【リソース・リンク】

[アンチパターン]
  【チームトップ】の下に15ものサブページを並べる
  サイドバーがスクロールしないと見えず、見つけるのが大変

人間が一望で把握できる項目数は5-7個と言われています。この範囲に収めるようにセクション化しましょう。

原則3: トップページは「目次」にする

[トップページの推奨構成]
  # 【チーム名】

  このチームを何をしているか(2-3行の説明)

  ## このチームのページ
  - 【チームルール】
  - 【メンバー一覧】
  - 【プロジェクト】
  - 【議事録】
  - 【リンク集】

  ## 連絡事項
  ...

  ## よく使うリンク
  ...

何がどこにあるかを、サブページリンクと説明で表示しておくと、チームメンバーが辿りやすくなります。


4️⃣ アイコンとカバーで「見た目」を上げる

アイコンとカバーを設定すると、サイドバーや検索結果で見つけやすくなり、Notionワークスペース全体の見た目も一気に上がります。

アイコンの設定

[手順]
  1. ページタイトルの上にホバー
  2. 「アイコンを追加」をクリック
  3. 以下から選択:
     ・ 絵文字(📝、📊、📅など)
     ・ アイコン(Notion提供のアイコンセット)
     ・ カスタム画像(自社ロゴなど)

アイコンの使い分け

[アイコンの例]
  🏠  チームトップページ
  📊  ダッシュボード、分析ページ
  📅  スケジュール・タスク管理
  📝  議事録・メモ
  🔗  リンク集・参考資料
  📄  提案資料・提出資料
  📦  アーカイブ、古いドキュメント
  ✍️  作成中・ドラフト
  💡  アイデア・ブレスト・メモ
  🔍  リサーチ・調査
  🎯  業務ゴール・クイックスタート

💡 ポイント: 同じ階層に並ぶページは、アイコンのトーンを揃えると見た目がそろいます。例: 【チームトップ】下に【チームルール】【メンバー一覧】【プロジェクト】【議事録】を並べるとき、すべて「シンプルな単色アイコン」を選ぶ、もしくはすべて「絵文字」で揃えるなど。

カバーの設定

カバーはページの上部に表示される背景画像です。

[手順]
  1. ページタイトル上にホバー
  2. 「カバーを追加」をクリック
  3. ギャラリー、アップロード、URL、Unsplashから選択

[よく使われるカバー]
  ・ チームロゴなどのクリエイティブ画像
  ・ シンプルなグラデーション画像(Notionギャラリー)
  ・ チームに関連するストック画像(Unsplash)

⚠️ 注意: カバーを全てのページに設定すると、サイドバーがカラフルすぎて見にくくなることがあります。トップページや重要ページに限定して使うと、見た目の重要度メリハリも分かり、見た目のストレスも下がります。


5️⃣ サイドバーを使いこなす

サイドバーは、Notionワークスペースのナビゲーションハブです。階層を設計したら、サイドバーを使いこなす作業体験も上がります。

サイドバーの主なセクション

[クイックアクセス]
  ・ 検索       (Cmd/Ctrl + P)
  ・ Inbox      メンションされたメッセージ、リクエストされたページ
  ・ スター     スターしたページ
  ・ その他セクション

[チームスペースセクション]
  ・ チームごとにグループされる
  ・ アクセス許可があるチームが表示される

[プライベートセクション]
  ・ 自分だけが見られるページ
  ・ 個人ノート、作成中のドラフト

スターとピンを使う

[スター(お気に入り)]
  ページタイトルの右上「☆」をクリック
  → サイドバー上部の「スター」セクションに表示
  よく使うページをスターしておくと、さっとアクセスできる

[サイドバーでピン]
  サイドバーセクション(チームスペース、プライベート)の中で、
  ページをドラッグして順番を入れ替え、重要なページを上に並べる

6️⃣ やってはいけないこと・注意点

NG1: 1つのページにもろもろ詰め込む

「チームページ」という1つのページに、チームルール、メンバー一覧、プロジェクト詳細、議事録、障害報告——と何もかも詰め込むと、読み手が見つけられない状態になります。集めたい事柄ごとにサブページに分けましょう。

NG2: 階層を深くしすぎる

4階層以上に階層を作ると、探したいページに辿り着くために何度もクリックが必要になります。チームトップから見たいページまで、3クリック以内で辿り着くように設計しましょう。

NG3: アイコンを使いすぎる

すべてのページに凝ったアイコンをつけようとすると、何が重要なのかわからなくなりますトップページと主要サブページはアイコンあり、議事録や個別ページはアイコンなしという使い分けで、風景と主要点のコントラストを作りましょう。

NG4: チームトップを「説明文」だけで終わらせる

チームトップに「こんにちは!チームNotionへようこそ」だけ書いてサブページを並べると、説明不足で「このチーム、何をしているチーム?」と来訪者が困惑します。チームのミッションや「最初に見るべきページ」の説明を、トップページに何行か記しておきましょう


🛠 ハンズオン課題: 「Notion勉強ノート」をサブページで整理する

所要時間: 約8分

📋 ゴール

「Notion勉強ノート」ページを、以下のようにサブページで整理する:

📖 Notion勉強ノート (トップページ = 「目次」にする)
  ├📝 コンテンツごとの学習メモ
  ├📊 学んだコンテンツ一覧
  └🔗 参考リンク

Step 1: トップページにアイコンとカバーを設定(2分)

  1. 「Notion勉強ノート」ページを開く
  2. アイコンに📖を設定(もしくはお好みの絵文字)
  3. タイトル上にホバー → 「カバーを追加」 → 「ギャラリー」もしくは「Unsplash」から選ぶ

Step 2: トップページに「目次」を作る(2分)

ページの一番上に、以下を追加:

# 📖 Notion勉強ノート

PASETリスキリングライブラリでNotionを勉強した記録と、見やすいドキュメントの作り方を記録していくページです。

## このページにあるもの
- 📝 コンテンツごとの学習メモ
- 📊 学んだコンテンツ一覧
- 🔗 参考リンク

---

Step 3: 3つのサブページを作る(3分)

  1. 区切り線の下で /ページ とタイプして、以下の3つのサブページを作る:
    – 「📝 コンテンツごとの学習メモ」
    – 「📊 学んだコンテンツ一覧」
    – 「🔗 参考リンク」
  2. それぞれのサブページにもアイコンを設定

Step 4: 既存コンテンツをサブページに移す(2分)

「学んだコンテンツ一覧」シンプルテーブルを、「📊 学んだコンテンツ一覧」サブページに移す:

  1. テーブルを選択 → 「⋮⋮」メニュー → 「別のページに移動」
  2. 「📊 学んだコンテンツ一覧」サブページを選択
  3. サブページにテーブルが移動されたことを確認

同様に、トップページのブックマークを「🔗 参考リンク」サブページに移動。

Step 5: トップページをサイドバーでスターする(1分)

  1. 「Notion勉強ノート」ページのタイトル右上の「☆」ボタンをクリック
  2. サイドバー上部の「スター」セクションに記載されることを確認
  3. これで、いつでも一クリックでトップページにアクセスできる

✅ 完成チェックリスト

  • [ ] トップページにアイコンとカバーを設定した
  • [ ] トップページに「このページにあるもの」セクション(目次)を作った
  • [ ] 3つのサブページを作った
  • [ ] 既存のテーブルとブックマークをサブページに移した
  • [ ] トップページをサイドバーにスターした

✅ まとめ

  • Notionのページはドキュメント + フォルダの両方の性質をもつ
  • サブページの作り方: /ページ / 見出しをページに変換 / サイドバーの「+」
  • 階層設計の3原則: 3階層以内 / 1ページにサブページは5個まで / トップページは「目次」に
  • アイコンとカバーで見つけやすさと見た目を上げる
  • トップページは「目次型」(サブページへの入り口) / 個人ノートは「コンテンツ型」(コンテンツを書く)が適している
  • サイドバーを使いこなし、よく使うページはスターしてすぐアクセスできるように
  • NG: 1ページに詰め込む / 階層を深くしすぎる / アイコン使いすぎ / トップページを説明だけで終わらせる

📌 実務ポイント: キャリア・現場でどう活きるか

Notionの階層を上手に設計できる人は、「情報アーキテクチャを設計できる人」として評価されます。

選考・面談で: Notionでドキュメントを提出するとき、トップページから「何がどこにあるか」がわかるドキュメントは、面接官に「この人は読み手のことを考えられている」という印象を与えます。「フラットに1ページだけ」のドキュメントとは明らかに差がつきます。

入職・配属初期で: チームのNotionトップページを見ると、「きちんと階層設計されているチームと、何もかもフラットなチームの差」が一目でわかります。前者のチームに加わったときは、そのトーンに合わせてドキュメントを作る、階層が未設計のチームに加わったときは、「このチームトップ、整理しましょうか?」と提案できる人は、最初からチーム貢献できます。

リーダーとして: リーダー職では、チームのNotion階層設計は重要な仕事です。よく設計された階層は、新人オンボーディングコストを下げチームのコミュニケーションコストを下げ長期でチーム生産性に大きな差をつける仕事です。チームの拡大・組織変更・人事異動に伴い、チームトップを見直す「保守」もリーダーの仕事です。

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